【東日本大震災】原発と農業の事

珍しく2日連続。原発の事。
4月の後半に福島に行ってきた。そこで話した事と、今漠然と感じている事。
東京電力原発の事は説明するまでもないとは思うけど、4月末の時点で福島の農家の方達(一部地域はのぞく)に、「土壌汚染大丈夫っぽいから、作っていいよ」宣言が出ている事はご存知でしょうか。

もしかして報道してたかな?してたらごめんなさい。

「作っていいよ」と言われても、それは「作ってできたの売っていいよ」ではない。アクマでも「作るのはいいよ」であって、どう考えてもこの流れから言えば「売れない」以前に「市場に流れない」のではないかと思う。農家の人たちは、

「もう分からないけど、作るしかないからね」

この一言に全てが集約されている。「作るしかない」のだ。現状の推移すら毎日毎日小出しで情報が出され、政府も行政も東電もメディアも僕たちも迷走し、未来の予想なんて一ミリも見えないのに、廃棄するかもしれないものを作る。毎日朝早く起きて、手入れをし、お昼前に休憩して、また作業して、お昼食べて休憩して、また作業して、午後休憩して、暗くなるまで作業して。ほぼ屋内作業じゃないし多少なりとも被爆しながら、丁寧にって思うと、いくら「保証」という名の人参ぶら下げたところで息切れどころか倒れてしまうんじゃなかろうか。

今年は作って来年は作れるのか。保証は墾田永年私財法じゃないけど、永久に約束されるもの?そもそも保証ってどこの年とか収入を基準としてやっていくのか。

考えるとキリないけど、農家の人、家族、親戚とかずっとこの事考えていかなきゃいけないんだよね。漁業もそうだろうけど、日本の第一次産業はどうなってしまうのだろうか。一個だめになったら関連企業がだめになって、そこからさらにダメになってって、これはまさに今の広告印刷業みたいや!(規模が違うけど)